2015年08月30日

思い込みは良くないね

思い込みで語られてきた教育に、
科学的根拠(エビデンス)が決着をつける
というアオリ文に興味を持ち、
「学力の経済学」という本を買った。


結論としては、非常に面白かった。
特に、子供をご褒美で釣る場合のお作法が
とても実践的で参考になった。

例えば、良い成績ならお小遣いを渡すのと、
本を一冊読んだらお小遣いを渡すのでは、
どちらが効果的なのだろう。答えは後者。
インセンティブは、アウトプットではなく
インプットに対して支払うべきなのだそうだ。

理由はネタバレになるので書かないが、
こういった問いに対する統計的実験結果と
その考察が豊富に紹介されているので、
自分の教育観が広がること請け合いである。
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2014年11月23日

理を料る故に書を求む

とあるメールマガジンで紹介されていた
「儲かる料理経営学」なる本を読みました。
料亭三つでミシュランの星を七つも獲得している、
「菊乃井」の村田吉弘氏の著書です。

五代に亘って続いてきた料亭に根付く、
料理と商売の哲学を窺い知れる良書でしたが、
その中でも特に素晴らしいと思ったのは、
「料理人は本を読め」との言葉でした。

料理人で一流と呼ばれるには技術が要るが、
それは本質ではない。本質は考えることであり、
そのためには読書をしなければならない。
技術は考えたことを実現するためにある…。

これは僕にとってパラダイムシフトでした。
料理を食べるのも作るのも好きな僕は、
もっと美味しいものを作れるようになりたいと
思っていたのですが、食べ歩きで味を盗む以外に
効率的なやり方があったと気付けたわけです。
ということで、早速以下の本を購入しました。

<基礎技術>


<日本料理>


<フランス料理>



<プロのためシリーズ(柴田書店)>



結構バカにならない出費ですが、
こういうときにケチらないことが
自分を高める正解という確信があるので、
ボーナス前に仕掛けちゃいました。
この投資もちゃんとリターンに変えなくては!
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2013年01月13日

勝負に勝ち人生に勝つ

僕は将棋は指せませんが、勝負師の哲学は
サラリーマンも知っておくべきだと思います。
弱肉強食の理から人間だけが逃れられるはずは
無いのだから、勝ち方を知らない=死です。


ではどのように勝てば良いのか?
僕が米長永世棋聖の著書から感銘を受けたのは、
以下の五つの考えでした。
 ・弱い者ほど結論を先に出したがる
 ・最善手を見つけるより、悪手を指さない方が大切
 ・攻めるときは平凡に、守るときは凌いで咎める
 ・ある程度から先は勝負観の優劣で決まる
 ・勝利の女神に好かれる人生を送る

ビジネスにおいてスピードは非常に大切です。
しかし、それが思考を放棄することの免罪符に
なるわけではありません。迷いながらも決断し、
走りながら考え、局面を整えていく必要があります。
仮説を磨き、結果が見えたときにこそ結論が出せるわけで、
その前に結論を出してしまうのは怠慢でしかありません。

そして、走りながら考えるときに大事なのは、
最善手を見つけることよりも悪手を指さないことです。
状況を悪化させる一手さえ打たなければ、
そこから得られる情報が次の一手を助けます。
ただし、手を打ち続けるための気力と体力が
備わっていないと、消耗して負けてしまいます。

だからこそ、凌ぐ力を持った人間が強いとも言えます。
守勢に回ったとしても相手のミスを根気強く伺い、
そこを突いて形勢を引っ繰り返すという作戦を
採ることが出来るからです。攻めの環境にあるときは
平凡であることが最大の効果を発揮するので、
強くない人間でも勝ちを拾えることがありますが、
守りの環境で勝つには実力が不可欠です。

さて、今まではHowのレベルの話でしたが、
勝負勘の優劣や勝利の女神の話は
WhatやWhyのレベルの話になります。

勝負とは何なのか、何故勝つ必要があるのか、
それを自分のものにしていなければ、
いくら技術があっても人間に迫力が出ません。
迫力の無い人間に他人を動かすことは出来ず、
他人を動かすことの出来ない人間が
大きな仕事を成し遂げることは出来ないでしょう。
優れた観を持ってこそ、一流なのだと思います。

この考えを突き詰めると、人生も観次第という
結論に辿り着きます。勝利の女神に好かれようと
勝負と謙虚と笑いを大切にした師の人生が、
棋界を越えて多くの人に感銘を与えたことは、
その証明に他なりません。ご冥福をお祈り致します。
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2012年12月15日

そんな僕もリーダーだ

遅ればせながらChikirinさんの著書を読みました。
タイトルは『採用基準』ですが、この本が本当に
論じていることはリーダーシップの効果と重要性です。


Amazonで低い評価が付いているレビューを見ると、
日本でリーダーシップを求められる企業なんて
多くないよ、出る杭は打たれるよという
論調が多いのですが、違うと思いますね。

寝技や絡め手によるリーダーシップもあるし、
若い奴がオヤジ殺しで仕事を分けてもらうのも、
Chikirinさんの定義では立派なリーダーシップです。
成果を出す=リーダーシップを発揮する方法は
人によって様々なわけで、殊更に敵を作る方法を
想像するのは視野狭窄かもしれません。

しかも、リーダーシップが必要なのは
会社に限った話ではありません。もし自分が
自分の人生のリーダーシップを取れないとなれば、
それは他人任せの人生を送ることと同義であり、
さすがに悲し過ぎやしないでしょうか。
全ての人にリーダーシップは求められています。
(リーダーシップキャパシティ論に賛成です。)


<以下、若手育成用の備忘録>
 ・コンサルの業務フロー
  @信用を得て経営課題の相談を受ける
  A問題の解決方法(打ち手)を見つける
  B現場で実際に問題を解決する
  ※Aだけ出来てもコンサルとは言わない
  ※Bにはリーダーシップが必須

 ・コンサルとアナリストの勘違いはNG
  →アナリストは事実を細かく分析する
  →コンサルは打ち手を大きく構想する

 ・質の高い思考を行うために必要なもの
  @思考意欲
  A思考スキル
  B思考体力
  ※頭だけでなく全身全霊で思考する

 ・リーダーの役割
  @目標を掲げる
  A先頭を走る
  B決める
  C伝える
  ※批判は糧と考える

 ・リーダーになる道
  @バリューを意識する
  Aポジションを取る
  B自分の仕事のリーダーは自分
  Cホワイトボードの前に立つ
  ※新人もパートナーも関係無し
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2012年09月08日

戦略モドキの大安売り

ちょっと旬は過ぎていますが、
戦略の大家と呼ばれる博士の本を読んでみました。
ベストセラーになるだけあって、
非常にエキサイティングな内容でした。


良い戦略と悪い戦略の違いや、
良い戦略のインプリが企業の強みとなる実例が、
深い洞察を持って活き活きと描かれており、
まるで冒険小説を読んでいるような
ワクワク感と一緒に戦略の本質が分かります。

ザックリと超かいつまんで要点をまとめると、
以下のようなことになるのかなと思いますが、
これらを導き出す筆者の視点と分析様式にこそ
知的な面白みが詰まっているので、
キーワードが刺さる人はむしろ必読です。

・世の中の多くは戦略と野望や目標を混同している
・戦略=診断+基本方針+行動
・行動と結び付かない戦略は意味が無い

実案件にアサインされて忙しくなる前に
この本を読み切れて良かったですよ(冷汗
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2012年07月28日

最大は八人称だそうで

この前のエントリで休筆するとか言っておきながら、
今週も更新しちゃう自分が若干大好きですw
いや、鉄は熱いうちに打てというし、
最大のインプットはアウトプットとも言いますから。
ということで、今日は書評を書いてみます。

<ビジネスは三人称で考える>


在野のコンサルタントとして名を轟かせている
石原明氏の新著ですが、思うところがあって
虎の子のノウハウを公開したという背景もあり、
非常に実践的かつ汎用的な内容となっています。
業種や職種、年代を問わず、ビジネスマンであれば
是非とも一読すべきではないかと思います。

コンサル業界では、問題を解決するために
「視点を高くする」という言葉が頻繁に使われますが、
それがどういうことか、「人称」という
キーワードで分かり易くまとめられています。

自分だけの利害にフォーカスするのであれば「一人称」、
相手の利害にフォーカスするのであれば「二人称」、
自分と相手を見る第三者も考慮するのであれば「三人称」
といった具合で、思考の範囲と影響の広さが人称の
大きさを規定するという考え方なのですが、
人称が大きいほど長期的で抜本的な問題解決を
志向することに繋がるので、成果も上がるわけです。

ビジネスに対する労働の価値が陳腐化していく時代において、
三人称以上に至れない人は、淘汰の対象となっても
文句は言えないかもしれません。ではどうすべきか?
そのための具体的な方法や考え方もしっかりと
述べられていることが、この本の素晴らしい点です。

感情や主観に流されて一人称に戻されることなく、
大きな人称を自分のものにして種々の前提条件を疑い、
高い位置にある本当の成果を掴み取る。
そんなトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、私が一番ココロをくすぐられたのは、
交渉では相手よりも人称が大きい方が勝つという一文で、
ハーバード流交渉術にも繋がるものがあると思いました。
相手よりも人称が大きいというのがミソで、
相手の人称を下げるテクニックも効果的なんですね。

(参考)
http://d.hatena.ne.jp/kensakumaigo/20110129/p1
http://www.mmatsuura.com/negotiation/lect/lecture5.html
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2012年06月09日

読書は人生を変えうる

良い本は、自分の世界を驚くほど
広めたり深めたりしてくれます。
ガッツリ働いていると、落ち着いて
本を読む時間を確保するのが難しい部分も
ありますが、だからといって読まないのは
人生を損してますよね、きっと。

ということで、先週から今週にかけて
四冊の本を読んだので、ザックリと内容を
紹介してみようと思います。本文中の
Amazonのリンクから本を買ってもらうと
僕にお小遣いが入るシステムなので、
興味のある方はまとめてどうぞw

<(日本人)>

金融や税制の裏通りをこれでもかと
露悪的に啓蒙する内容が持ち味だった
橘玲氏が、様々な角度から日本人を、
日本社会を分析しています。
分析結果は当然面白いのですが、
むしろ分析の視点を理解することで
現代人に必要な教養がまるっと
頭に入っちゃう点が素晴らしいです。

<フィールド 響き合う生命・意識・宇宙>

ムー的なオカルトネタも満載ですが、
古典物理と現代物理の間を埋める真空場
(Zero Point Field)の存在と、
そこに介在する観測者の意志という考え方は、
魔術師を目指す僕には非常に面白かったです。
ホログラムによる量子的記憶の読出装置が
脳であるという理論も刺激的でした。

<真説「陽明学」入門>

著者の林田氏の意図的に踏み込んだ解説が、
王陽明自身の考え方とは若干の相違があるように
思いますが、陽明学の入門書としては
非常に質の高いものであると言えるでしょう。
「心即理」、「万物一体」、「知行合一」、
主体と客体を超え、心に聖を宿すことで
自分の求める自分に至ることを説く陽明学は、
かつて日本の政治家の帝王学でもありました。

<絶望の国の幸福な若者たち>

言いたいことが少しモヤっとした印象は
ありましたが、現在の日本と若者を知るには
もってこいの本です。社会が上向きの際には
上の生活を見て不満を持ち、下向きの際には
下の生活を見て幸福を覚えるという人間の機微が、
我々の社会が傷んできていることの証明と
なっているようで、少し悲しい気分になります。
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2012年01月21日

国産小麦フランスパン

大学院の授業が無い休日は、経済産業省の若手官僚が
プライベートで主宰している東京経済政策研究会という
勉強会に行くことが多くあります。公式サイトを見ると
分かるように、ホットで幅広いテーマの勉強ができる
素晴らしい場となっています。今日はその活動が二周年を
迎えたということで、記念パーティに参加してきました。

パーティ会場には今までの勉強会で取り上げられた
課題図書の著者の皆さんもゲストとして参加されていて、
新しい著書の紹介コーナーもありました。
前置きが長かったですが、その中の一冊が非常に
ワクワクする内容だったというのが今回のテーマです。


僕は元々農学部に通っていたというのもあり、
農業のビジネスとしての側面に興味を持っています。
この本は保護主義的な農政を痛快に一刀両断しており、
国内外の競争力ある農業主体、農業オペレーション、
農産物の事例を詳細かつ豊富に解説していて、
僕の知的好奇心をダイレクトに擽ってくれました。
農業が魅力的な産業であることを確認できる良書です。

でまあ、なんで国産小麦フランスパンかというと、
著者の浅川さんが何故か会場に持ち込んでいて、
おみやげとして提供されていたからです。
国産小麦はパンには向かないと放言したら、
怒ったメーカーから突き出されたそうですw

ということで、今晩の食事はフレンチトーストと
ピザトーストとガーリックトーストになりました。
オーブンを開いたときの素朴な香ばしさと
軽い食感が特徴的で、とても美味しかったです。
(ガーリックトーストの写真は撮り忘れました…)
JKomugi01.jpg JKomugi02.jpg
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2010年11月29日

大転換な読書会@池袋

歌って踊れるシステムズエンジニアな私は、
ITだけでなく経済学や社会学の勉強も嗜みます。
ということで、東京経済政策研究会の読書会に
参加してきました。テーマは社会発展論で、
『大転換』なる本について議論してきました。


この本は、「今日の経済危機は三つのレベルが
重なっている。短期的にはブッシュ経済政策の失敗。
中期的には新自由主義と金融グローバリズムの破綻。
長期的には近代社会の産業主義の限界」という
考えのもと、それぞれの事象について歴史的な
エピソードを踏まえて解説するという内容でした。

最後の結論の部分は取って付けた感が満載で
イマイチだったんですが、途中の解説部分は
非常に面白く、グローバル化や資本主義の抱える
矛盾を真っ向から炙り出していて、若干左寄りな
雰囲気は感じたものの、知的な満足を得られました。

なお、会の結論は、著者の志向する脱成長社会は
弊害も大きく、@社会の流動性や選択肢を増やすこと、
A若者の力を活かせる社会にすること、B知的資本を
重視する社会にすること、C英語教育を徹底することで、
日本経済の閉塞感は解消されるのではという方向に
落ち着きました。うーん、コンサバティブw

まあ実際問題、デフレだ低成長だと騒がれてますが、
100円ショップとか280円の牛鍋丼とかの充実で
貧乏でも過ごし易くなっているのを考えるに、
成長率の大小ではなくて気分的に滅入ってるのが
どうにかなれば、日本は元気になると思うんですよね。
数字には現れないけど、経済の質は上がっているはず。
だって、昔はジョニ黒でさえ一万円以上してたんだぜ?

(追記)
東京経済政策研究会の公式サイトに活動報告
上がりました。是非ともチェックしてみてください。
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2010年04月11日

ミック氏のSQL指南書

このブログでもリンクさせていただいている、
リレーショナル・データベースの世界」の
ミックさんが著した渾身の一冊である、
達人に学ぶSQL徹底指南書」を読了しました。


いやあ、これは正に「プログラマのためのSQL」を
読もうとして挫折しちゃったレベルの初級者
(=僕)には最適な本でしたね。どれだけ
ミックさんに狙い打ちにされてるんでしょうw

CASE式、自己結合、HAVING句、相関サブクエリ、
集合演算、EXISTS述語、チューニング、
コーディング規則、結果セットの整形
(邪道だけどSQL側で帳票を表現する)など、
一歩進んだSQLの使い方がサンプル付きで
楽しくまとめられています。

そして、その背景にある三つの論理
(関係論理、三値論理、述語論理)についても
分かり易く書かれていて、RDBの母なる
深淵の世界への水先案内ともなっています。
技術のアカデミックな背景を知っていると、
より使いこなし方に幅が出るって話です。

ということで、これで僕も中級DBエンジニアの
門を叩けたのでしょうか。今のプロジェクトで
それが証明できたら良いですね。
…おっと、その前に来週のデスペですな。
Oracle Goldの方も、早く受からないと
研修代を出して貰えなくなっちゃう(汗
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2009年04月20日

砂漠に高層ビルの無情

安部公房の代表作である、
「S・カルマ氏の犯罪」を読了した。
いつも手にしている本がビジネス書や
技術書の僕には話の構成がクドかったが、
まあ面白いは面白かった。

その内容を一言で表すと、不条理である。
ある男が名前を失い、それとともに彼の住む世界は
彼を排斥しようとする。カフカの「変身」で描かれた
家族に葬られるザムザを彷彿とするが、
彼が排斥される様子はユーモラスで気違いであり、
淡々と冷酷な文体の「変身」に比べて軽妙だった。

おかげで僕にとってはノイズが多く、
作品の主題をつかめなくてイライラしたわけだが、
たぶん安部公房が表現したかったことは、
人の心の中の砂漠だったんだろうなと思う。

孤独で、満たされない、辺境の果て。
それ故に清浄で、手垢に塗れた普段着の世界とは
隔絶されたもの。虫になったザムザは砂漠を恐怖し、
だが同じく砂漠を恐れた家族に存在を抹消された。
“男”は砂漠に戸惑い、普段着の世界と
対立するものの、その果てに砂漠へと旅立った。
いや、むしろ彼は最初から砂漠を欲していた。

直視できないほどに現代は汚れてしまったのか、
いや、汚れに気付けるほどに人は生・共同体性への
執着を失ってしまったのか…。個人的には、
旅に出ることは良いことだと思いますけどね。
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2009年03月20日

美は正義、芸術も食も

まあ、岡本太郎の芸術を単純に美と言っちゃうと
色々こぼれ落ちちゃうものがあるんですけどね。
芸術は毒で、芸術はグロテスクで、芸術は爆発だから、
彼の芸術は時代に爪痕を残せたのだと思うし。


ということで、岡本太郎記念館に行ったわけです。
僕の生き方にも影響を与えている偉大な変人の
元アトリエですからね。一度は行きたかったのよ。
TaroStudio01.jpg

普通に家の広さなので展示物は少ないのだけど、
そのぶん作品との距離が近くてパワーをダイレクトに
受け取れた感じです。いやあ、魂が震えました。
TaroStudio02.jpg

そしたら震え過ぎて空腹になってきたので、
今度はテクテク歩いてBISTRO ANDRAへ。
サラリーマン時代に通ったフレンチの隠れ家です。

約二年半ぶりに食べた玉葱のキッシュは
やっぱり最高に濃厚で甘くて美味しくて、
日本に帰ってきて良かったと真剣に思いました。
美味し過ぎてガツガツしたものだから、
写真を撮るのを忘れちゃったくらいだもんw

…なんていう耽美な耽美な一日。
美しいってサイコー。美しいってカイカン。
生まれてきて良かったって心底思うさね。
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2009年02月02日

隷属国家 日本の岐路

一昨日と同じく読書感想です。
読了した本は『隷属国家 日本の岐路』という
結構ショッキングなタイトルの本。


内容もかなり突っ込んでて、アメリカ幕府の
天領(=アメリカ51番目の州)である日本は、
自立しないと今度は中国の自治領になるぞと
警告してます。豊富な事例付きで。
筆者のロシア仕込み情報分析力は流石です。

ちなみに、それを避けるための提言も
筆者は書いていますが、そっちは練り込み
不足な感じがするので、現状認識の本として
割り切って読んだ方が良いかもしれません。

なお、実は筆者の無料メルマガの方にも
同じようなことはキチンと書かれてるので、
PC上で長文読むのが苦にならない人は
バックナンバー読み漁るのも手ですw
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2009年01月31日

ドラッカー感想その01

『ドラッカー20世紀を生きて』を読了した。
この本は日経新聞の人気連載である
「私の履歴書」の加筆版となっている。
ドラッカーが自身の人生に語ることは珍しく、
付属の年表や著書リストの存在もあり、
非常に資料的価値のある本と言える。


で、折角なので本の感想を書こうと思う。
ただ、長くなるのが目に見えているので、
箇条書きでサクっと済ませる感じで。

・知的交流の場はやっぱり必要
 →幼少のホームパーティの陣容が凄い…
・学ぶためには教えなければならない
 →やはり学びには目的意識がなければ
・ドラッカーは悪筆だった
 →同じ悪筆の僕も救われますw
・大学の授業には出ていない
 →自ら学ぶから学生だよなあ…
・反ナチスの立場を貫く
 →時代に流されず時代を超越したと
・新聞や雑誌にコラムを売り込む
 →巨匠も最初は飛び込み=積極性は重要
・1910年代にはROIが実用されていた
 →日本でマトモな財務管理ってバブル後…
・年金基金社会主義とエリサ法
 →先駆者のGMは年金で死亡寸前(涙
・経営コンサルタントの誕生
 →コンサル業界もドラッカーの発明か…
・ドラッカーとデミングとジュラン
 →この3人が一緒に大学講師って凄過ぎる…
・何によって覚えられたいかと問え
 →僕が持ち得る偉大な領域は何処だろう?
・晩年はNPOへのコンサルが主活動
 →最後まで社会を見つめていた巨人

これを読んでからドラッカーの著作を読むと、
時代背景が分かって意図を深く感じられそう。
一番最初にチョイスしたのは正解だったかも。
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